リチウムイオン電池搭載製品による火災防止について
環境省では使用時及び廃棄時におけるリチウムイオン電池搭載製品等による火災防止を啓発するために、9月から12月の4か月間を「リチウムイオン電池による火災防止強化キャンペーン」の期間としており、啓発強化しています。
近年、家庭内で使用されているバッテリーから発火するといった火災が多く発生しています。主なものはスマートフォン及びタブレットなどの充電用で使われるモバイルバッテリー、コードレス掃除機、ハンディファン及びノートパソコンなどに使われているバッテリーです。また、スマートフォンの内蔵電池(バッテリー)でも火災は発生していますので、リチウムイオン電池搭載製品の気を付ける5つのポイントを紹介させていただきます
1 リチウムイオン電池搭載製品に衝撃を与えない。
・リチウムイオンバッテリーは、外部からの衝撃が加わると内部ショートが生じ、発煙や発火につながります。
・リチウムイオン電池搭載小型製品をすべらせて落下させたり、ポケットに入れたまま座って体の下敷きになり発火した火災事例があります。
2 不具合が生じていなくてもリコール対象商品は使用しない。
・リコール対象製品をお持ちの場合は、不具合が生じていなくても使用を中止し、販売店や製造・輸入業者に連絡をしてください。
3 非純正品のバッテリーの取扱いに注意する。
・ノートパソコン等のリチウムイオン電池搭載製品は、製品本体とバッテリーの両方の制御機能で安全かつ最適な機能を実現できるよう設計されていますが、組み合わせによっては制御機能が正常に働かず事故に至るおそれがあるため、純正品の使用が推奨されます。
4 容易に分解や改造をしない。
・スマートフォンなどの外装を無理にこじ開けると、バッテリーパックにキズがつき、内部ショートし発火に至るおそれがあります
・バッテリーパックの配線を改造するような行為も絶対にしないでください。保護回線が正常に働かなくなり、火災につながります。。
5 一般ごみなどと一緒に廃棄しない。
・一般ごみなどと一緒に廃棄されると、ごみ収集車で圧縮されることで発火した火災事例があります、ごみ収集車の破損、付近の住宅への延焼や、清掃局員の方たちのケガ、焼却施設の火災の原因となることから絶対にやめましょう。
この5つのポイントでリチウムイオン電池搭載製品による火災を大幅に減らすことができますので、火災予防への御理解と御協力をお願いします。
リチウムイオン電池搭載製品を正しく使用しないと火災に発展する可能性がありますので、安全な使用方法を心がけましょう。
詳細は下記のリーフレットを参照ください。
リーフレット「意外と身近に、危険物~リチウムイオン電池の火災に注意~」は一般財団法人全国危険物安全協会発行からの転載